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特殊報 平成16年11月2日 トマトサビダニの発生確認について 特殊報(農作物病害虫発生予察情報 特殊報 第1号を発表しました) | 美の国あきたネット

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(1)

農 作 物 病 害 虫

平 成 1 6 年 1 1 月 2 日

特殊報第1号

秋 田 県 病 害 虫 防 除 所

トマトサビダニの発生確認について

1.発生経過

平成16年8月上旬、県北部の夏秋トマトハウスにおいて、トマト中段の茎葉の黄変が確認され、 被害株が農業試験場に持ち込まれた。検鏡の結果、フシダニ類の寄生が確認されたため、独立行政 法人 野菜茶業研究所に同定を依頼した結果、本県では未確認のトマトサビダニであることが判明し た。

なお、本種は昭和61年沖縄県で初確認され、近年は全国的に発生が確認されている。

2.発生状況

Aculops lycopersici(Massee)

1)病 害 虫 名 トマトサビダニ 2)発生した作物 トマト

3)発 生 地 点 県北内陸部 4)被 害 の 様 相

ハウス入り口付近の連続した10株の茎葉(中段位)に変色症状がみられ、最終的に30株程度 まで被害が進行した。本種は果実にも被害症状を示すとされているが、発生圃場において果実 の被害はみられず、実害には至らなかった。

3.形態および生態

1)体型はくさび型で、成虫の体長は0. 15∼0. 18mm、体幅は0. 05mm、小型のため、肉眼での 観察は困難(検鏡は50倍前後の実体顕微鏡を用いる)。

2)体色は黄褐色 3)卵は円形半透明

4)高温乾燥条件を好み、最適生育条件下(26. 5℃、湿度30%)では6∼7日で卵から成虫にな る(成虫→卵→1齢若虫→2齢若虫→成虫)。

5)雌成虫は、葉裏に50個程度の卵を産む。

6)休眠性はなく、低温に弱い。氷点下では数時間∼数日で死滅する。野外では越冬できない。

4.防除対策

1)苗の購入にあたっては、寄生の有無を十分確認し、ハウス内への侵入を防ぐ。 2)本虫に有効な薬剤(表−1)を葉裏にも十分かかるように丁寧に散布する。 3)高温・乾燥条件で発生しやすいので、ハウス内の過乾燥に注意する。

4)衣服などに付着して移動するので、発生しているハウスの作業は後回しにする 5)ハウス内や周辺部の除草を徹底する。

6)発生作物や収穫残渣は圃場内に残さず処分する。

(2)

5.参考資料

写真−1 寄生により茎や葉柄部が変色

【問い合わせ先 】 秋田県病害虫防除所 018(860)3420 秋 田 県 農 業 試 験 場 018(881)3326 掲載HP ht t p: / / www. pr ef . aki t a. j p/ nos aneng/ boj o/ 表−1 本種に登録のある薬剤の一覧

商品名 作物名称 希釈倍数・使用量 散布液量 使用時期 総使用回数

アファーム乳剤 コテツフロアブル

マイトコーネフロアブル 1000倍 1回 マッチ乳剤 100∼300リットル/ 10a 4回以内

オサダンフロアブル 1回

コロマイト乳剤 サンマイトフロアブル

トマト ミニトマト

トマト

150∼300リットル/ 10a

収穫前日まで 2000倍

2000倍

1500倍

150∼300リットル/ 10a

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